イノハナブログ

いのはな設計一級建築士事務所によるブログ

民家風住宅の改修

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民家風の住宅を改修させてもらっています。
前面の庭に面する広縁がバッファになって、奥の座敷にやわらかな日差しが注がれています。座敷はジュラク壁、木彫りの欄間や襖絵で仕上げられており、今ではできない意匠が随所にあります。これらを活かしつつ、現代の快適性・耐震性を加えながら改修を進めています。
(写真:改修中の内観)

都市の保育園

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内装デザインを担当した保育所が完成しました。都市部にある保育所なので、室内で少しでも自然を感じられるよう木材を仕上に用いました。対照的に、建具にはビビッドなカラーを用いて色を楽しめるようにしました。保育所では、素材と色のデザインで園児の感性を養うことができるインテリアを心がけています。

http://www.enoughana.com/homepage/21works014.html

(写真:保育所内観)

小住宅の設計

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構造設計を担当した住宅の躯体検査を行いました。
狭い敷地条件や斜線制限に対応したロフトや吹抜の配置やコンパクトなプランニングは、小さいけれど豊かな空間を、という建築家の思想がよく分かるものです。天井などのフトコロを確保する余裕がないため、勾配のついた構造体が仕上げられてそのまま住宅の勾配天井となります。勾配屋根でいつも悩む水平剛性については、ロフト面に構造用合板を貼ることで確保しています。木造でロフトがあるときは風圧力に対する設計が厳しかったりしますので、構造計算では配慮が必要です。
(写真上:ロフトから 写真下:2階から)

秩父観光

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家族と秩父へ行ってきました。
建築家のデザインした車両=西部の新型特急車両〈Laview〉に乗れるかな、と期待していましたが、残念ながら車両置場で待機している姿を確認したのみでした。そこで、鉄道にはまっている息子の要望を叶えるべく、SLへ乗ることとしました。その雄姿も素晴らしいですが、汽笛を鳴らしながらゆっくり走るので車窓も楽しむことができます。
秩父はリノベされた古いビルもよく活用されていて、近場(練馬なら鉄道で一本)ながらおススメです。
(写真上:SL〈パレオエクスプレス〉 写真下:SL車窓から)

 

 

寺院の美学

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構造設計を担当した寺院の付帯施設の建前が終了しました。
今回は無垢材を現しで用いる構造としています。化粧となる梁はスギと一部ベイマツですが、どちらもいい意味で荒さの感じる表面で、寺院の性格の一つである「禅」の精神ににふさわしい材料かなと考えています。屋根面にはJパネルを現しで用います。これも、構造=化粧となります。火打ちがありませんので、釘の種類とピッチに注意して屋根の水平剛性を確保しました。
木造で構造部材を現しとするときはインテリアのイメージも一緒に検討できるので、「意匠×構造」が実現できるやりがいのある仕事になります。
(写真上:木軸全景 写真下:木軸内観)

 

保育園のインテリア

 

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たまたまですが、写真の保育園の設計をしているころ、自分の子供も近所の保育園に預けることになりました。保育士さんたちは休む暇もなく、子供たちに目を配っています。そんな姿を見ていて、少しでも保育のしやすい園となればと考え設計しました。
まずは、アルコールのボトルやタオルなどを引っ掛けられるパイプやペーパータオルとそのすぐ下にあるごみ箱のレイアウトなど、保育士さんのふるまいに応じた造作家具を設えました。床には水の拭き取りやすいシートを、子供たちの手がよく触れる腰壁にはメラミン化粧板を貼り、掃除のしやすい仕上としました。自然木材の活用も子供たちの感性を磨く意味で捨てがたいですが・・・。明るめの木目調の面材と部分的に配置した柔らかい色のクロスで、和菓子のような落ち着いた色合いにしました。自分の子育ての体験も踏まえつつ、設え、仕上、色合いに「優しさ」の感じられるような保育園になったかなと思います。

http://www.enoughana.com/homepage/21works013.html

(写真:保育園内観)

 

IKIGAIプロジェクト竣工

 

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浜松市の老人デイケアセンターの改修工事が竣工しました。
レッドパインの無垢床材、事業主自作の家具により、木のぬくもりが感じられるインテリアに仕上げています。前面には浜名湖があり、風景を楽しみながら機能訓練したり、食事をしたりできます。地域の人たちも使用できるコミュニティスペースを併設することで、多くの人が利用できる施設となっています。以下のURLで他の写真もご覧いただければと思います。

http://www.enoughana.com/homepage/21works012.html

事業主の「IKIGAI」という事業には、地域を活性化したいという願いが込められています。今回は、事業をどうやっていくのか、という点も一緒に考えながら設計させてもらいました。地域ことを考えると、建築が単なるタテモノ(ハード)ではなく、場の提供(ソフト)となるような設計が求められます。老人デイケアであれば事業規模による介護報酬の違いや社会福祉六法など、建築以外の知識も必要となります。深く社会の仕組みについて考え、それを設計に反映できるようにならなくてはいけないなと思いました。
(写真上下:デイケア内観)