イノハナブログ

いのはな設計一級建築士事務所によるブログ

保育園のディテール

集中していた各工事の完了、コロナウィルスによる自粛モード、家族が増えることによる育短・・・いまは落ち着いて仕事をしております。
保育所の設計では、保育士の先生や園児たちが楽しく快適に過ごせることを第一に考え設計しています。やさしさと手作り感、近作3題のディテールの納まりにそれらが現れているかと思います。時間の空いているこういう時期こそ、これらのディテールをまとめておくことも大事です。

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(写真上:建具の窓 写真中:手摺 写真下:腰壁コーナー)

新年のごあいさつ

明けましておめでとうございます。
年明け早々、新規設計業務の行政確認のため、木更津(千葉)へ行きました。以前の勤務先が近くにあったので、なんか、懐かしく感じました。千葉の夕日は美しく、富士見という場所から富士山が見えたので思わず撮影しました。今年もがんばります。

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(写真:港町から見る富士)

民家風住宅の改修

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民家風の住宅を改修させてもらっています。
前面の庭に面する広縁がバッファになって、奥の座敷にやわらかな日差しが注がれています。座敷はジュラク壁、木彫りの欄間や襖絵で仕上げられており、今ではできない意匠が随所にあります。これらを活かしつつ、現代の快適性を加えながら改修を進めています。
(写真:改修中の内観)

都市の保育園

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内装デザインを担当した保育所が完成しました。都市部にある保育所なので、室内で少しでも自然を感じられるよう木材を仕上に用いました。対照的に、建具にはビビッドなカラーを用いて色を楽しめるようにしました。保育所では、素材と色のデザインで園児の感性を養うことができるインテリアを心がけています。

http://www.enoughana.com/homepage/21works014.html

(写真:保育所内観)

小住宅の設計

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構造設計を担当した住宅の躯体検査を行いました。
狭い敷地条件や斜線制限に対応したロフトや吹抜の配置やコンパクトなプランニングは、小さいけれど豊かな空間を、という建築家の思想がよく分かるものです。天井などのフトコロを確保する余裕がないため、勾配のついた構造体が仕上げられてそのまま住宅の勾配天井となります。勾配屋根でいつも悩む水平剛性については、ロフト面に構造用合板を貼ることで確保しています。木造でロフトがあるときは風圧力に対する設計が厳しかったりしますので、構造計算では配慮が必要です。
(写真上:ロフトから 写真下:2階から)

秩父観光

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家族と秩父へ行ってきました。
建築家のデザインした車両=西部の新型特急車両〈Laview〉に乗れるかな、と期待していましたが、残念ながら車両置場で待機している姿を確認したのみでした。そこで、鉄道にはまっている息子の要望を叶えるべく、SLへ乗ることとしました。その雄姿も素晴らしいですが、汽笛を鳴らしながらゆっくり走るので車窓も楽しむことができます。
秩父はリノベされた古いビルもよく活用されていて、近場(練馬なら鉄道で一本)ながらおススメです。
(写真上:SL〈パレオエクスプレス〉 写真下:SL車窓から)

 

 

寺院の美学

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構造設計を担当した寺院の付帯施設の建前が終了しました。
今回は無垢材を現しで用いる構造としています。化粧となる梁はスギと一部ベイマツですが、どちらもいい意味で荒さの感じる表面で、寺院の性格の一つである「禅」の精神ににふさわしい材料かなと考えています。屋根面にはJパネルを現しで用います。これも、構造=化粧となります。火打ちがありませんので、釘の種類とピッチに注意して屋根の水平剛性を確保しました。
木造で構造部材を現しとするときはインテリアのイメージも一緒に検討できるので、「意匠×構造」が実現できるやりがいのある仕事になります。
(写真上:木軸全景 写真下:木軸内観)