イノハナブログ

いのはな設計一級建築士事務所によるブログ

寺院の美学

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構造設計を担当した寺院の付帯施設の建前が終了しました。
今回は無垢材を現しで用いる構造としています。化粧となる梁はスギと一部ベイマツですが、どちらもいい意味で荒さの感じる表面で、寺院の性格の一つである「禅」の精神ににふさわしい材料かなと考えています。屋根面にはJパネルを現しで用います。これも、構造=化粧となります。火打ちがありませんので、釘の種類とピッチに注意して屋根の水平剛性を確保しました。
木造で構造部材を現しとするときはインテリアのイメージも一緒に検討できるので、「意匠×構造」が実現できるやりがいのある仕事になります。
(写真上:木軸全景 写真下:木軸内観)